MENU

【2026年版】イギリスYMSビザ完全ガイド|申請条件・費用・手順をわかりやすく解説

最終更新:2026年3月

イギリスで最長2年間、働きながら暮らしてみたい。そんな夢を叶えてくれるのが「YMS(Youth Mobility Scheme)ビザ」です。

2024年から定員が6,000人に増枠され、抽選制から先着順に変更されたことで、以前より取得しやすくなりました。とはいえ、申請には準備すべき書類や費用が多く、初めての方は戸惑うことも多いでしょう。

この記事では、2026年最新のYMSビザ申請について、条件・費用・申請手順をステップごとにわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • YMSビザとワーホリの違い
  • 申請条件と必要書類の詳細
  • 申請にかかる費用の内訳
  • オンライン申請から渡航までの流れ
  • よくある失敗例と対策
  • 渡航前にやっておくべき準備

目次

YMSビザとは?ワーホリとの違い

YMS(Youth Mobility Scheme)は、イギリス政府が提供する若者向けの就労ビザです。

よく「イギリスのワーキングホリデー」と呼ばれますが、実は正式にはワーホリではありません。ワーホリが「休暇」を目的とするのに対し、YMSは「就労」を目的としたビザです。そのため、入国後は仕事を探し、働くことが前提となります。

YMSビザの主な特徴

項目内容
滞在期間最長2年間
就労制限なし(フルタイム勤務可)
就学制限なし(2年間好きなだけ通学可)
年間定員6,000人(日本国籍者)
選考方法先着順(2024年以降)

他国のワーホリが1年間なのに対し、YMSは2年間滞在できるのが大きな魅力です。また、就労・就学の制限がないため、フルタイムで正社員として働くことも、語学学校に長期間通うことも可能です。

他国のワーホリとの比較

YMSと他の人気ワーホリ国を比較してみましょう。

滞在期間就労制限就学制限年間定員選考方法
イギリス(YMS)2年なしなし6,000人先着順
オーストラリア1年(延長可)同一雇用主6ヶ月4ヶ月無制限申請順
カナダ1年なし6ヶ月6,500人抽選
ニュージーランド1年(延長可)同一雇用主6ヶ月6ヶ月無制限申請順

イギリスは滞在期間が長く、就労・就学の自由度が高い点で優れています。一方、ビザ申請費用は他国より高額です。

YMSビザで「できること」と「できないこと」

できること

  • フルタイムで正社員として働く
  • 起業して事業を興す
  • 語学学校や専門学校に通う
  • ヨーロッパ諸国への旅行(入国許可があるため自由に出入国可能)
  • 副業・ダブルワーク

できないこと・制限があること

  • 医師・歯科医としての就労
  • プロスポーツ選手・コーチとしての活動
  • 2年を超える滞在(延長不可)
  • 永住権への直接切り替え(別途申請が必要)

YMSビザの申請条件

YMSビザを申請するには、以下の条件をすべて満たす必要があります。

基本条件

  • 年齢:申請時点で18歳以上30歳以下(31歳の誕生日前日まで)
  • 国籍:日本国籍を保有していること
  • 過去の渡航歴:過去にYMSビザで渡英したことがないこと
  • 資金証明:申請時点で£2,530以上を28日間連続で口座に保有

パスポートの要件

  • 出国予定日より6ヶ月以上の有効期間があること
  • ビザ貼付用の見開き2ページ以上の余白があること

年齢条件の詳細

年齢制限は「ビザ申請センターに書類を提出する時点」で判定されます。つまり、以下のスケジュールなら申請可能です。

例:2026年8月15日に31歳になる場合

  • 2026年7月:オンライン申請・支払い完了(30歳)
  • 2026年8月14日まで:ビザセンターに来館(30歳)
  • 2026年8月15日以降:31歳になってもOK(すでに申請済みのため)

ギリギリの場合は、ビザセンターの予約状況も考慮して余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

資金証明の詳細

資金証明は、YMSビザ申請で最も注意が必要な項目の一つです。

必要な金額

  • £2,530以上(約50万円)
  • 申請日から遡って28日間、一度も下回っていないこと

認められる証明書

  • 日本の銀行の英文残高証明書
  • 銀行が発行するバンクステートメント(取引明細)
  • ネット銀行の場合は、銀行印付きの証明書

証明書の有効期限

  • 申請日から遡って31日以内に発行されたもの

よくある失敗例

失敗パターン問題点
28日間のうち1日だけ残高が下回った条件を満たさない
証明書の発行日が32日以上前有効期限切れ
家族名義の口座で証明本人名義でないと不可
残高のみで取引履歴がない28日間の推移が確認できない

特に「28日間連続」の条件を見落とす方が多いです。大きな支払いがある場合は、先にビザ申請を済ませてからにしましょう。


申請にかかる費用

YMSビザの申請には、以下の費用がかかります。

必須費用

費目金額(ポンド)金額(円換算)備考
ビザ申請料£319約62,000円
IHS(健康保険付加料)£1,552約303,000円2年分前払い
合計£1,871約365,000円

※1ポンド=約195円で換算(2026年3月時点)

IHS(Immigration Health Surcharge)とは

IHSは、イギリスの国民保健サービス(NHS)を利用するための費用です。YMSビザ保持者は、イギリス国民と同様にNHSで医療を受けることができます。

NHSでできること

  • GP(かかりつけ医)の受診
  • 病院での治療
  • 救急医療
  • 一部の処方薬

NHSでカバーされないもの

  • 歯科治療(一部負担あり)
  • 眼科検診
  • 私立病院での治療

IHSを支払っていれば、追加の医療保険は必須ではありません。ただし、歯科治療や緊急帰国時のカバーを考えると、海外旅行保険への加入も検討する価値があります。

オプション費用

費目金額内容
優先審査サービス£500〜審査期間を短縮(5営業日程度)
スーパー優先審査£1,000〜さらに短縮(翌営業日)
書類翻訳料3,000〜10,000円英文証明書が必要な場合
証明写真代約1,000円ビザセンター来館時
パスポート返送料約2,000円郵送返却を希望する場合

渡航前の総費用目安

ビザ費用だけでなく、渡航前にかかる費用の全体像を把握しておきましょう。

項目金額目安
ビザ関連費用約37万円
航空券(片道)8〜15万円
海外旅行保険(2年)20〜40万円
当面の生活費(3ヶ月分)45〜60万円
合計110〜150万円

初期費用は高額ですが、イギリスは最低賃金が高く(2026年時点で£11.44/時間=約2,200円)、フルタイムで働けば月収25〜30万円以上も可能です。


申請の流れ【5ステップ】

YMSビザの申請は、以下の5ステップで進めます。

ステップ1:渡航日を決める

ビザの有効期間(2年間)は、オンライン申請時に指定する「入国予定日」からスタートします。この日付には以下のルールがあります。

入国予定日のルール

  • 申請料支払いから6ヶ月以内の日付を指定
  • 一度指定すると変更不可
  • 実際の入国日は指定日以降であればいつでもOK

おすすめの渡航時期

時期メリットデメリット
春(3〜5月)気候が良い、求人が増える航空券がやや高め
夏(6〜8月)イベントが多い、日が長い航空券が高い、観光客が多い
秋(9〜11月)航空券が安め、落ち着いている日が短くなる
冬(12〜2月)クリスマスを体験できる寒い、日照時間が短い

求人が増える春〜初夏の渡航がおすすめです。ただし、仕事の種類によっては時期を問わず求人があります。

ステップ2:必要書類を準備する

申請に必要な書類は以下のとおりです。

必須書類

書類詳細
パスポート有効期限6ヶ月以上、余白2ページ以上
資金証明書£2,530以上を28日間保有した証明(英文)
渡航履歴リスト過去10年間の渡航記録(Word等で作成)

資金証明書の取得方法

日本の銀行で英文残高証明書を取得する手順は以下のとおりです。

  1. 銀行窓口で「英文残高証明書」を依頼
  2. 発行手数料を支払い(500〜1,000円程度)
  3. 即日〜1週間程度で発行

主要銀行の対応状況

銀行英文証明書発行日数手数料
三菱UFJ銀行対応即日〜翌日770円
三井住友銀行対応即日〜翌日880円
みずほ銀行対応即日〜翌日880円
ゆうちょ銀行対応1週間程度520円
楽天銀行対応(郵送)1〜2週間524円

※2026年3月時点の情報です。最新情報は各銀行にお問い合わせください。

渡航履歴リストの作成

過去10年間に訪れた国・訪問日・滞在目的をリストにまとめます。

【渡航履歴リスト】

1. 韓国 / 2024年5月1日〜5月5日 / 観光
2. タイ / 2023年12月20日〜12月27日 / 観光
3. シンガポール / 2023年8月15日 / トランジット(乗り継ぎ)
4. アメリカ / 2022年3月10日〜3月20日 / 観光
...

乗り継ぎ(トランジット)も含めて記載が必要です。パスポートのスタンプを確認しながら作成しましょう。オンライン申請フォームには最大30項目まで入力できます。

ステップ3:オンライン申請を行う

英国政府公式サイト(GOV.UK)でアカウントを作成し、オンライン申請フォームに入力します。

申請の流れ

  1. GOV.UKでアカウント作成
  2. 申請フォームに必要事項を入力
  3. ビザ申請料(£319)とIHS(£1,552)を支払い
  4. 必要書類をオンラインでアップロード
  5. ビザ申請センターの来館予約

オンライン申請の注意点

項目注意点
入力言語すべて英語で入力
自動ログアウト25分間操作がないとログアウト
保存こまめに保存しながら進める
支払い方法クレジットカード・デビットカード

よく聞かれる質問への回答例

質問回答のポイント
Purpose of visit「Work」を選択
Accommodation最初の滞在先住所を記入(ホテル可)
Funds£2,530以上の金額を記入
Sponsor「No」(YMSはスポンサー不要)

重要:2026年度の申請は先着順です。定員(6,000人)に達した時点で受付終了となるため、早めの申請をおすすめします。

ステップ4:ビザ申請センターに来館する

オンライン申請完了後、東京または大阪のビザ申請センターを予約し、来館します。

ビザ申請センターの場所

都市住所最寄り駅
東京東京都港区東新橋2-3-14 エディフィチオトーコービル4階汐留駅、新橋駅
大阪大阪府大阪市中央区南船場1-3-5 リプロ南船場ビル10階長堀橋駅、心斎橋駅

来館時の持ち物

  • パスポート原本
  • 予約確認書(印刷またはスマホ画面)
  • 申請書類のコピー(念のため)

来館時の手続き

  • 指紋採取(バイオメトリクス)
  • 顔写真撮影
  • パスポート原本の提出

パスポートは審査完了まで預けることになります。審査期間中に海外旅行の予定がある場合は、事前に調整しておきましょう。

来館の注意点

項目内容
来館期限申請料支払いから90日以内
年齢期限31歳の誕生日前日まで
休館日土日・日本の祝日・クリスマス期間
予約来館の2日前までに完了推奨

ステップ5:審査結果を待つ

審査は通常3週間程度かかります。結果はイギリスのビザ決定センター(シェフィールド)からメールで届きます。

審査期間の目安

サービス審査期間追加費用
通常審査約3週間なし
優先審査約5営業日£500〜
スーパー優先翌営業日£1,000〜

審査完了後、ビザ申請センターでパスポートを受け取れば手続き完了です。郵送での返却を希望する場合は、追加料金(約2,000円)がかかります。


よくある失敗例と対策

YMSビザ申請でよくある失敗パターンと、その対策をまとめました。

失敗例1:資金証明の条件を満たさない

問題:28日間のうち1日でも残高が£2,530を下回ると、条件を満たしません。

対策

  • 申請の1ヶ月以上前から残高を確保しておく
  • 大きな支払いは申請後に行う
  • 複数口座がある場合は、1つの口座にまとめておく

失敗例2:書類の有効期限切れ

問題:資金証明書は「申請日から31日以内」に発行されたものが必要です。

対策

  • オンライン申請の直前に証明書を取得する
  • 証明書取得後はすぐに申請を進める

失敗例3:渡航履歴の記載漏れ

問題:トランジットを含め、すべての渡航歴を記載する必要があります。

対策

  • パスポートのスタンプを1ページずつ確認
  • 古いパスポートも確認する
  • 不明な場合は出入国記録を法務省に請求

失敗例4:入国予定日の設定ミス

問題:入国予定日は一度設定すると変更できません。

対策

  • 渡航計画をしっかり立ててから申請する
  • 余裕を持った日程を設定する
  • 航空券は申請後に予約する

失敗例5:ビザセンター来館の遅れ

問題:申請料支払いから90日以内に来館しないと、申請が無効になります。

対策

  • 支払い完了後すぐにビザセンターを予約
  • 予約が埋まっている可能性を考慮して早めに動く

渡航前にやっておくべき準備

ビザが取得できたら、渡航前に以下の準備を進めましょう。

日本での手続き

役所関連

  • 海外転出届の提出(1年以上滞在予定の場合)
  • 国民年金の手続き(任意継続 or 停止)
  • 国民健康保険の資格喪失届
  • マイナンバーカードの返納 or 継続届出

金融関連

  • 銀行口座の整理(海外からアクセス可能か確認)
  • クレジットカードの海外利用設定
  • 海外送金サービスの登録(Wise等)

その他

  • 携帯電話の解約 or 休止
  • 郵便物の転送届
  • 運転免許証の更新(帰国後の期限切れに注意)

イギリスでの準備

渡航直後にやること

  • BRP(在留許可証)の受け取り
  • NI番号(National Insurance Number)の取得
  • 銀行口座の開設
  • 携帯電話の契約

仕事探しの準備

  • 英文履歴書(CV)の作成
  • LinkedIn/求人サイトへの登録
  • 希望職種の求人状況のリサーチ

まとめ:YMSビザ申請チェックリスト

最後に、申請前に確認すべきポイントをまとめます。

申請条件の確認

  • 18歳以上30歳以下である
  • 日本国籍を保有している
  • 過去にYMSで渡英していない
  • £2,530以上を28日間保有している

必要書類の準備

  • パスポート(有効期限・余白を確認)
  • 資金証明書(英文、28日間の残高履歴)
  • 過去10年間の渡航履歴リスト

費用の準備

  • ビザ申請料:£319(約6万円)
  • IHS:£1,552(約30万円)
  • 合計:約37万円
  • 渡航前総費用:約110〜150万円

スケジュールの確認

  • 入国予定日を決定
  • 申請料支払いから90日以内にビザセンター来館
  • 31歳の誕生日前日までに手続き完了

渡航前の準備

  • 海外転出届の提出
  • 年金・健康保険の手続き
  • 銀行口座・クレジットカードの整理
  • 英文履歴書の作成

よくある質問(FAQ)

Q. YMSビザは延長できますか?
A. いいえ、YMSビザは2年間で終了し、延長はできません。2年以上滞在したい場合は、就労ビザなど別のビザへの切り替えが必要です。

Q. 語学力は必要ですか?
A. ビザ申請に英語力の証明は不要です。ただし、現地で仕事を探す際には、日常会話レベル以上の英語力があると選択肢が広がります。

Q. 仕事が見つからなくても大丈夫ですか?
A. YMSは就労を目的としたビザのため、入国後は仕事を探すことが前提です。ただし、すぐに見つからなくてもビザが取り消されることはありません。

Q. 日本への一時帰国はできますか?
A. はい、YMSビザは「入国許可(Leave to Enter)」のステータスがあるため、ビザ有効期間中は自由に出入国できます。

Q. 家族を連れて行けますか?
A. YMSビザでは、家族(配偶者・子供)の帯同はできません。家族がイギリスに滞在する場合は、別途ビザを取得する必要があります。


YMSビザは準備すべきことが多いですが、2年間イギリスで働きながら暮らせる貴重なチャンスです。先着順で定員に達すると締め切られるため、条件を満たしている方は早めの申請をおすすめします。

この記事の情報は2026年3月時点のものです。最新情報は必ず英国政府公式サイト(GOV.UK)でご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次